築およそ30年の立派な和風住宅で、材料も非常に良質なものが使ってありました。
当時の大工さんの想いをくみ取り、活かせるところは残しつつ、手を入れるところはきちんと直していきました。
内部を解体しまずは構造材の確認。骨太でしっかり組んであったので大きく補強するような箇所はなく、壁の補強程度で計画通りの間取りで進められました。
窓の大きさや位置等も検討し、至る所にあった敷居の段差も吊り戸や埋め込みレールにすることで解消。
キッチンは使い勝手が良いように配置を変え、間仕切り戸を開ければ24帖のLDKとなり、お孫さんが集まっても広々とした空間として使えるようになりました。
先行して開始した一期工事では、6帖の和室祖父母の寝室とする為、トイレと洗面台付きの部屋に作り替えました。
他にも痛んでいた外壁の張替えやクロスの張替え、襖の張替えなどの細かい部分の修繕も手掛けさせて頂きました。

築80年以上ということで、解体してみると1度リフォームされた跡がありました。
建物の傾きもみられ、段差も多かったため、まずは床を水平に組み直し、段差を少しでも減らせるよう既存部分との取り合いを工夫しました。
その後は壁面の傾きを垂直になるよう下地を組み直していきました。
リフォーム工事でこの作業を怠ると仕上がりにかなり差が出ます。
耐震補強はもちろんですが、間取りの変更に伴い柱を撤去した箇所には補強梁を入れ、「リフォームしたのに逆に家が弱くなった」ということがないようにしています。

1階のトイレが外にあった為、洗面所をトイレへ、使わなくなった３帖の和室を洗面所へ造り替え、タイル張りの浴室をシステムバスに変更しました。
今後の為に段差を減らし、生活がしやすくなるリフォーム工事をさせていただきました。

＜今回使用した商品＞
タカラスタンダード製：システムバス・洗面化粧台・トイレ

鉄骨造住宅の2階1部屋をリフォームしました。
断熱材の施工をし、天井と壁には厚さ100㎜の断熱材、床にも断熱材を入れました。
内装工事の完了後はペアガラスの内窓を取付け、断熱と同時に防音対策も完璧にしました。
内装デザインは古民家テイストをお施主様がご希望でしたので、付梁を取付け、照明は目立たないようダウンライトに変更しています。
クロスはお客様に好みの柄をお選びいただきました。
デスクスペースにはL字型のカウンターを取付け、作業がしやすいようにリフォームをしました。
ご希望通り、落ち着きのある部屋に生まれ変わりました。

お客様が絶対に木で造って欲しいとご希望されていましたので、懸念材料である腐りに対しての耐久性を高めるため、外部用の塗装を施しました。
また外からは見えず、室内からは閉塞感を感じないようにするため高さに注意しました。
お客様が手伝えることは一緒にやりたいと言ってくださったので、塗装はほぼお客様ご自身でやっていただきました。

傷んでいた既存の床の上に、無垢の床板を増し張り工事。
敷居の段差の軽減、解体費用の削減と工事時間の短縮を図りました。

・既存のポーチへの取付の為、施工部分の幅に最適な商品選び。
・ポーチの床が御影石張りの為、石を割らぬよう職人による慎重な作業が必要。